Startup Weekend に参加していろいろ学んだ

Shunsuke Sawada

3日間54時間でスタートアップを立ち上げる起業家イベントの横浜開催『Startup Weekend Yokohama』に参加してきました。オーストラリアやベルリンのスタートアップシーンも熱かったですが、日本でもこんなに盛り上がってるとは…。

  
photo: Copyright © 2014 Jackie Yamakawa
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参考:
Startup Weekend
Startup Weekend Yokohama

素晴らしいネットワーキングの場所

こういうイベントには初参加だったのでどんな雰囲気かさっぱり検討がつかなっかったけど、モチベーション高い人っていくらでもいるんだね…。ああ、こういうイベントにくれば会えるんだってやっと分かった。
シェアハウスに住んだり、人づてに紹介してもらってたりしたけど、えらく遠回りしてたな…。
  
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自分と同じくらいかそれ以上のモチベーションで新しいサービスを創りたい!って人がたくさんいて、この3日間で今までの自分の3年分くらいのネットワークができた気がする…。
そして実際の起業家やメンターの皆さんとの会話は刺激的だった。頭の回転が付いていかなかったけど、こういう環境をたくさん経験すれば慣れてくるんでしょうね。

制作や開発の人にこそオススメ

もともとグラフィックデザイナーからのデベロッパーだからというのは言い訳だけど、マネタイズやビジネスモデルの定義すら曖昧で、MVPですか…ネットで意味くらいは知ってますくらい…というもんだから、話が噛み合ない…!
MVCやアジャイルの定義が開発ではない人と共有できないように、ビジネス側にもその中で使われる便利な言葉やフレームワークがある。制作や開発だけやっていた自分にとってはとても新鮮で、そういうものを自分の中に取り込むことができれば、スタートアップの立ち上げがよりうまくいく…と思う。
実践の反復練習が必要だろうね。プログラミングと同じだ。
プログラミング技術本を熟読することはStanfordの動画を見まくることに近い。役に立たない。

開発やってるけど何かサービスを立ち上げたいという(自分のような)人は、こういうイベントに参加することが凄く勉強になると思う。
とにかく足りないものがハッキリする。ハッキリしすぎてショックを受けるけどね。

制作や開発の人が気をつけること

Startup Weekendに参加する人はHustler, Hacker, Designerのどの役割を担うか自分で決めます。分かりやすく言うと、Hustlerはビジネス、Hackerは開発、Designerはビジュアルを担当し、自分の役割は複数でもかまいません。
だから自分でいつか起業したいと思っているけど今は制作や開発をしているという人はHustler + HackerもしくはHustler + Designerになると思う。
そうしないとこのイベントに参加している意味がないと言ってもいいくらい。制作/開発にとって足りない要素 = Hustlerに関わらないのであれば、このイベントで学べることを自分から遠ざけることに。週末の3日間かけて言われたものを作るだけというのはあまり面白いことではない。

もちろんHackerやDesignerがビジネスについて意見を言ってはいけないなんてルールは全くないんだけど、なるべく自分もHustlerだという自覚を持って臨まないとなかなか難しい。

作れる人は作ってしまうという難しい問題

Screen Shot 2014-04-21 at 9.06.00 PM
3日間ビジネスの話に参加しつつ、同時にものを作るというのは想像以上にタフ。ほとんど不可能って言っていいくらい時間がないし体力的にも相当しんどい。だからといってHustlerのアイデアを形にする役割に徹するというのは避けた方がいい。それなら普段の仕事となんら変わらない。
ファシリテーターのリーさんがこんなことを言っていた。

Startup WeekendはHackerの参加が少ない。なぜ参加しないのかとHackerに尋ねたところ「ただ働きはしたくない」らしい。本来自分のスキルで得られるはずの対価がないのが不満だと。

何の価値もないかもしれないアイデア。しかも他人の。
そんなもののために3日間も無料で働きたいという開発者はいない。いたら相当変態だ :D
その気持ちはすごく分かる。不満を言いながらも働き続けられるのはお金をもらえる会社の中だけだから…

だからこのイベントではHacker/DesignerもHustlerとなってビジネスの領域に突っ込む必要がある。何も分からなくても。分からないからこのイベントに来ているわけで、そうしないと「ウェブサイトを1つ作りました」で終わってしまう。
そして得るもの(対価)がなかったとして次のイベントには参加しない。それは自然なことだと思う。

自分の場合はHustler, Hacker, Designerの3役とも選んだけども、これはとても良い選択だった。
でもそうする場合はかなり覚悟を決める必要が…。なぜって最終的にものを作るのはやっぱり開発者だからね…。時間が足りない。

成功へのテンプレートは存在するのか

チームに入ってくれた高柴さんからは多くのことを学んだ。Startup Weekendには3回目の参加で過去2回はどちらとも優勝という強者。
確かにファシリテーターからはいろいろと審査基準やスタートアップを成功させるためのポイントなどのお話はあるんだけれども、はっきり言って初めての参加で理解するのは不可能。自分がリーダーではあったものの、優勝したのはほぼ彼のおかげ。
  
リーさんはこういうイベントはハッキングできると言っていた。例えば参加回数が多いチームにジョインすればかなりの高確率で優勝できると。でも同時に優勝には意味がないとも言っていた。それはその通りだと思う。

何度かイベントに参加して審査のポイントが分かれば、何をすればいいのか分かり作業の流れはテンプレート化できる気がする。でもそれは優勝へのテンプレートであってスタートアップの成功を約束するわけではない。いやそうなのか?そんなものはあるのか?

“Startup Weekendのスライドで紹介されたことを実践すれば成功できる”とは思わない。
でも何となくパターンはあるような気がするんだよね。
もやもやしたこの印象をクリアにするのが次の目標になるのかな。
  

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Shunsuke Sawada

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